2001年新人戦 <新人戦 解説文> 女子60kg級  この階級には齊藤、笹川、清水、橋本が出場した。  まずは1つ階級を落としての出場となった、毎度ネタが豊富な齊藤。減量は順調だった。 2月27日までは。そう、この日は齊藤(と友田)の誕生日。皆にケーキを喰わせてもらっ たため、残り3日で1.2kgの減量を強いられる結果となった。しかし、友田がケーキを喰わ されたと言う話は聞かない。また、試合前日は常に興奮する性質らしく、今回はそのため に睡眠薬を使用。「ゆえにバッチシ!」だって。おいおい…。そして試合当日。Sは藤田 にラップを巻いてもらい、自己ベストタイをマーク。想像より軽かったそうだ。Bは今回 初のベンT(福田竜のお下がり)を使用。全然縫ってないのに12.5kgも伸びたそうだ。う らやましい。Dでは、商大に行ってまでピーキングをした甲斐があったのか、第2、3試技と もに自己ベスト更新。しかもまだ余裕がある。今回の試合では精神的な強さの重要性を学 んだようだ。とりあえず、Dはまだまだ伸びそう(福田談)である。しかし、この後車中 に八つ橋を忘れるとは誰が予想し得ただろうか。  次に、納会で「もっと減量しま賞」という、ちょっと笑えない賞をもらった新人戦副キ ャプテン笹川。スリム美人を目指しているらしいが…。Sでは自己ベスト100kgをマークし たもののフォームに安定性がなく、課題が残る。しかし、Bではピーキング中から調子が 良かったこともあり、大会での自己新50kgをマーク。Bは上手くなった(福田談)。Dでは 3本目に自己新の115kgに挑戦するも、返しができず惜しくも失敗。Bが2.5kg伸びてあとは 自己記録タイという結果だった。齊藤にTでは負けたがフォーミュラで辛勝。女子2の座 が危うい。今後この2人をあおると面白いかも知れない。  そして、けがのために久しぶりの試合となるうどん狂の清水。こんなに細かったかな? (福田談)と言わしめるほど細いのは、絶対的にではなく、相対的にという意味合いが (以下略)。Sでは、詫間に負けて悔しいと語っていたが、練習不足の感は拭えない。そ れでも練習で挙げたことのない65kgを2試技目に成功させた。Bでもやはり練習で失敗した 42.5kgを2試技目に成功させた。しかし、双方とも練習で挙がらない重量を2試技目に持っ てくるとは勝負師なのか、はたまた何なのか。Dでは、自己ベストタイの105kgを3本目に成 功させるが、「ケガをした足が痛む」らしい。納会で受賞したのは「早く怪我を治しま賞」 。全くその通りだが、この後バイクを盗まれるとは誰が予想し得ただろうか。  最後に、女子最強の名を欲しいままにする橋本。セコンドの福田も「最強、私を超えた 人に言うことはない」とコメントを放棄。さすが女子最強。Sではピーキングで上手くいか なかったこともあり、3本目を自己ベストタイに設定。2本目で前のめりになったが、3本目 は上を見て成功。さすが女子最強。70くらい挙がりそうで挙がらないBは、やはり今回も65 止まりだった。フォームが云々とか言う問題ではなく、力不足だと語る橋本。テクニック よりパワー志向である。岡井と同一思想。さすが女子最強。Dはすこぶる調子が良く、3本目 に自己新の145kgをマーク。まだ余裕がある。まだ伸びる確信がある。さすが(以下略)。 次に目指すは人類最強だ。 女子60kg超級  この階級は、大内と詫間のタイマンとなった。  まず、今回が初の関西大会である大内。一応中四のチームリフティングで一種目だけ出場 したが、三種目フルにやるのはこれが初。ピーキングも始める時期が3週間前と遅かったと 言っているが、これはむしろ周囲の我々の過失である。要反省。SとDの2本目のみ失敗した が、「ウチ、2本目は気が抜けるのよ〜」という名言を吐いた。今後の目標はS70、B40、D105 と具体的数値を掲げた。あとはピーキングと落ち着いた試技が課題である。納会では「フォ ームの良さを活かしま賞」を受賞…ってこんなネーミングばかりだな。Sのフォーム研究に余 念がない大内。今後の伸びに期待できる。また、掃除当番がいない時は進んで掃除をしている 。これはこれで賞賛に値する事だが、密かにポスト川上の座を狙っているのかも知れない。  そして、期待の新人・詫間。みみんことの兼部のため1月中頃まで休部していたが、突如復 帰。そのため練習期間が十分ではないが、その素質は計り知れないものがある。Sは記録85で 3本目の90は失敗したが、練習では85は3回挙がる。また、脚系の補助種目では抜群の安定感 を発揮。浜小に勝った。しかしBはまだ弱いようだ。だがDでは3本目120を軽く引いてしまっ た。今回の試合の自己採点は93点。優である。下半身の安定感があるので、SとDはまだまだ まだ伸びそうだ。また、試合で萎縮するタイプではなく乗るタイプなので頼もしい。将来橋 本の地位を脅かすのは密かに詫間ではないかと噂されている。春合宿でもそのタフさを見せ つけた。余談だが詫間は字が上手い。 男子60kg級  この階級には岩本、高島、歳三が出場した。  「ラブひな好きの岩本」→「ラブ岩」と、呼称がどんどん簡略化され(更に現在簡略化進 行中)、もはや苗字の原型を留めていないラブ岩は、最近は自分で買った日めくりカレンダ ーをめくるためだけに合宿所に寄っている。2度目となるピーキングは上手くいかなかったよ うだ。2月上旬にピークを迎えてしまったらしい。しかし申請重量を下げ、Sは3本取る。Bでは 102.5まで挙げたことがあるのに試合では90までで、95は失敗してしまった。この時点で阪南 ・高田にサブTで2.5勝ち、Dの1本目は同じだった。岩本はDの3本目で初の160を成功させる。 これはよくやった。しかし高田は162.5を成功させ、同Tだが体重差で高田の勝利となった。こ の大会で好きな種目がBからDに変わったらしい。ちなみに試合前の目標はインカレ標準のT420 だったが、SとBの伸び次第では今年のインカレ出場も可能か。だが、春関選考会で400出さな いと出場権はない。ここが正念場と言える。  スーツは着ないはずだったが気付くとスーツを着ていた、よく笑う高島。試合は久しぶりの 出場。Sでは上村にラップを巻いてもらったが、ラップへの免疫がなく、2本目を落とした。3本 目は挙げたが、試技がまだ危うい。Bは最も得意とする所。3本取ったが、まだ重量アップでき そうだ。Dでは駆け引きの結果130、150、170と20ずつ申請が上がっていった。2本目の150(自己 ベストタイ)までは成功。170は明らかに無理だったので気の毒であった。春関出場は厳しいが、 来年の奮起に期待したい。彼は合練を休む理由を「JAM」と書いたがオヂサンは分かりません。  順位はともかく、岡大新人記録を狙うと大口を叩いていた「世の中なめてる」山田歳三。練習 もろくにしていないくせに、言うことだけはでかい。彼は岡大や部のことは気にしてないようだ。 本人曰く、「自分の記録さえ伸びれば結果的に岡大の総合順位は良くなる」らしい。Sでは普通に 挙げていた160を2、3本目と失敗。膝が前に出すぎて、浅い。技術不足と言っているが、単なる練 習不足だと思う。「何だこりゃって感じ」とはセコンド・岡井の弁。Bは自己ベストタイの115は 成功。しかし新人記録の120は失敗。今回の大失敗、D。1本目はアップでも持った160。170からの 変更である。1本目は成功したが、後は全部失敗。スーツを縫いすぎたせいで、いつもひどいフォ ームが今回は特別醜く、無様な試技を公衆の面前に晒した。結果、T425で前の試合より25も落ち た。今となっては試合前の宣言が虚しく響く。最後に岡井から一言。「春関西、インカレでは合 練に出てきてきちんとピーキングをすることが望まれる。本人もそれが分からなければどんどん 順位は落ちるだろう。」厳しい叱責は期待の裏返し。分かれよ歳三。 男子67.5kg級  この階級には荒木、末時、福田秋仁が出場した。  「新人1位を逃したら坊主」と周囲に触れ回っていたふしだらな荒木。おお、気合が入っとるな、 と思ったが試合直前に金髪になって「どうせ負けるから今のうちに…」。何じゃそりゃああ!し かし確実に強くなっている。Sは3本取る。幸先いいスタートである。しかしBは1本しか取れず。 記録自体は本人にとってそこまで不本意ではなかったらしいが。Bは地力が弱いので強化ポイント である。Dは目標の200を申請できなかったが、3本取った。結果、T470で、インカレ標準に届いた。 成長したな荒木。試合後にはジュニアにも出たいと語っていた。しかし2位だったので、約束どお り試合直後重松の家で断髪式を行った模様。坊主となった荒木はポスト重松の座を狙うらしいが、 「彼女ができない」と嘆いている。じゃあ髪さえあればもてもてなんだね荒木。  Real Bout garou densetsu Special(RBS)というゲームを自分で買ったのに「面白くねえ」と ぼやきつつプレイしていた事が語源となりRBS(Real Baka Suetoki:リアル馬鹿末時)の称号を得 た末時。現存する部員の中では外見的に最も木内に近く、最近では詫○にも近いことが報告されて いる。詫○との近似は深刻で、見間違える部員が続出、「あれは反則だ」との声も聞かれる。さて、 Sでは3本目130のみラップを巻く予定だったが、1本目を落としたためラップの登場機会はなし。そ してB。2本目80を取ったのはよくやった。Bが終わった時点で阪南・中谷にはサブTで2.5負けており、 Dは同スタートだった。体重は中谷の方が軽い。激しい駆け引きの末、D3本目を直前に変更、 162.5→167.5に。お蔭で165を申請していた中谷は明らかに焦りが出て失敗。合掌。末時は165まで しか引いたことはない。しかし167.5を引ききり、見事勝利。5位に入賞、良い意味での番狂わせを 演じた。「Dの駆け引きは参考になった。今後は自分でできるようになろう」と語っていたが、それ はセコンドのお仕事です。さすがリアル馬鹿。  児童文化部との兼部が苦しい福田秋仁。1年の頃は福田の1年版ということで略して福一だったが、 2年になっても福一である。多分3年になっても福一、4年でも福一、もう一生福一かも知れんな。試 合ではSは3本しっかり取る。おろし方はゆっくりだが、安定感がある。Bは2本取って102.5。この時 点で阪南・森蔭にサブTで5勝ち、Dのスタートでは10負けている。しかし、福一はDを3本取り、見事 勝利。Tは442.5で、インカレ標準まであと27.5である。「1ヵ月半頑張れば届く」とセコンド福田の お墨付き。さて、福一には今回特筆すべき事項がある。実は福一は今回の試合を前に退部する気構え だったらしい。しかし、荒木に負けたこと、また、セコンド福田が親身になって世話をしたのが良か ったのだろうか、継続の意思を示した。ええ話やな。 男子75kg級 この階級は重松、竹内、橘田が出場した。 17歳ではないがすぐにキレるのでキレ松。これ以上説明は要らないだろう。ちなみに本名は重松。 キレ松の呼称を嫌がっているが関係ない。今回は新人戦キャプテンに任命された。これが吉と出るか 凶と出るか。いつも彼は試合では100%の実力を出せないでいる。果たして今回はどうだっただろう。 今回、エントリー階級は迷った挙句75に。しかし82.5は1人、75は9人という激戦区。運がない。Sは1 本目しか取れず、Bは2本目のみ落とす。ここで大府大・川喜田にサブTで2.5勝っていたが、Dのスター ト重量は15kgも負けている。勝てるのか?結果、重松は3本取り、川喜田は1本しか取れず。T2.5差で 重松の勝利となった。これも団体優勝の一因。しかしSには本人も納得がいっていない。Sを除けば満 足行くものだっただけに、春関西では全ての種目に納得がいく試技を目指してほしい。また、見た目 や言動とは裏腹にかなり神経質なので、試合での周囲の励ましが重要だ。スーツに関して研究熱心な だけに、伸びてしかるべき存在である。 常に部内で賛否両論あるヘーロリこと竹内。試合直前、右足が肉離れし、そのショックで財布を落 とし警察に世話になる始末。その右足のけがの影響が心配されていた。しかし試合当日は絶好調。何 とDの3本目、つまり最終試技を除いては全て成功。しかし裏を返せば、「9本いけるか!?」という 周りの期待を見事に裏切ったのであり、そこら辺はさすがミスターウェイト(造語:常にエンタテイ メント性を併せ持つ試技をする者)。しかし隅田に負けてしまい、75kg級歴代優勝者の系譜に竹内の 名が刻まれることは回避された(という視点を提供したのは多賀さんである)。T490でインカレ出 場まであと30である。階級は67.5でも75でもいけるらしい。しかしセコンド・友田は「足のけがは大 げさである。やるなら骨折までいけ」と語る。経験者は違うぜ。  写真部との兼部のせいで事あるごとに写真撮影係を任せられる橘田。前日は「失格しないように目 立つ」という変な抱負を語った。その言葉の真意は、要は変な髪形で来るということであった。もう ここでは筆舌に尽くしがたい髪型で。具体的には鳥でも飼えそうである。Sは非常に安定した試技で、 3本取った。試技の合間に、「楽しいっすねえ」と発言し、セコンド岡井を満足させていた。Bではベ ンT慣れしてなくて降りないという問題があったが、2本取った。サブTで阪南の実樹(通称グルメ) と競り、D3本目の勝負となったが、橘田は3本取り、相手もミスしたので橘田の勝利となった。得点に は絡んでなかったのだが、敵に競り勝ったのは大きな自信になるだろう。橘田は正直、余りパワーに 興味がないのかと思っていたが、試合での発奮ぶりを見て安心した。何よりも、あの排他的な岡井に 太鼓判を押される奴はそうそういない。 男子90kg級  この階級には岩山、倉本の2人のみが出場した。  減量がきつく、あと3kgだから楽勝と語っていた岩山。減量の苦しさに精神が倒錯したのであろうか 。当日はギリギリ一杯の90.0kgで検量をパス。本人曰くこれはコントロールしてぴったりにしたんだそ うな。しかし当日の調子はかなり悪かった。結果から言えばS1本、B1本、D2本と満足の行く内容で はなかった。やはり本人は急激な減量が影響したと言っている。また、試技の不安定さも課題である。 挙がりはするものの、傾きや止めの甘さ、浅さなどに問題がある。重くて力負けというわけではないの だ。これは彼の永遠の課題と言えるだろう。次こそはT500オーバーを達成してほしい。また、これは無 理な話かも知れないが、原付での移動を控えて自転車を使えばナチュラルウェイトを落とせるのだが …。本人は実行してくれない。  肉が好きなことで有名なくらっちこと倉本。本人は好きなものの欄に書くことが無かったから、と 語っているが関係ない。消極的な話だがこの階級は岡大の2人のみなので、双方ともに三振さえしなけ れば確実に7点取れるのだ。しかしくらっちのS2本目が終わった時点で成功した2人の試技は0。…頼む ぜ2人共。まあ最悪の事態は避けられたのだが、くらっちも仲良くS1本、B1本、D2本という結果。特 にSでは2本目まで落とし、ヒヤヒヤもんであった。深さの問題である。Dでも重量的には余裕があるの に返しがスムーズに行かず3本目を失敗。岩山同様、試技の不安定さが目立った。地力の強さは発揮し きれておらず、特にDはまだまだいけそうなものを持っているので、このままではもったいない。末時が 当初「監督ですか?」と聞く位、見た目最強なので、頑張って欲しい。 男子100kg超級  この階級には楢原が出場した。部で最もでかく老けて見える男・楢原。その風貌は実年齢+5〜10のボ ーナスポイントが付く位だ。また、実家の軽トラに乗るとそれはもう大学生とはお世辞にも言い難い雰 囲気を醸し出す。でも未成年。Sでは、深さの問題が常につきまとっていた。どうしても下りないのだ。 2本目はやはり浅くて赤がついた。BはベンTが緩いこともあり3本確実に取る。Dでは2本目で自己ベスト 更新となる185を成功させる。3本目は全く未知の重量200に挑戦。かけ声を出すなど気合が入っていたが 、しゃくってしまい失敗。でも上まで引ききったのは確かだ。本人もこの試技が一番印象に残っている とのこと。Dに関してはまだまだ実力は未知数だ。もっと練習で追い込んでほしい。 <県パワー 解説文> F男子60kg級  この階級、と言うかこの大会には浜小(浜田)のみが出場した。というのもこの大会、春合宿の最終日 として組み込まれていたのだ。つまり練習を4日間こなした翌日に大会が開催されたのである。筋肉痛や 疲労(一部睡眠不足)のたまりきった身体で試技、補助、セコンドをこなさねばならない。当然出場者 は減るわけで、結果岡大からのエントリーは一人となった。  16bitより上のゲーム機は認めんと言いつつサターンはシューティングが多いから例外として認めてい るシューター浜小。要はただのアンチプレステ派である。今回春合宿直後にも関わらず一人出場。春合宿 の飯で増量すると読んで予め60にエントリー。当日は58.1kg。本人は「筋肉痛や疲労だからといって出場 しないのはただの逃げだ。そんな理由で出場しないほど俺たちの意志は弱くなったのか!?春合宿翌日で も記録が出ることを証明してやる!!」と一人で息巻いていた。しかしやはり痛いもんは痛い。だが、試 技開始が11時と遅かった事や、皆が暇で手伝ってくれた事もあり、念入りにかつ長時間柔軟ができた。ベ ンTは増量しているため、かなりきつい。アップでは75が下りない。不安は残ったが、1本目80は下ろし、 軽く挙げる。2本目は85。挙がればマックス更新だが、軽く挙げる。ベンTが増量のためよくフィットし、 春合宿の疲れは関係ないようだ。3本目は90。しかし尻が浮き(1,2本目もこれで赤一つ)、止めもなかっ たため、失敗。しかし挙げきったため、本人の自信につながった。4,000円払っただけの収穫はあったよう だ。しかし結果を残したことで逆に春合宿で手を抜いていたんじゃないかという疑惑が浮上している。 (文責:浜田)